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チップという文化

パーティーなどの状況で、そこにカウンターがあって、その向こうにバーテンダーがいて、そして飲み物がフリーというような状況がありますね。

いわゆる只酒が振舞われる状況で、会議の後のレセプションとか、只酒のクーポン券がもらったとか、ホテルのビジネスラウンジとか・・・状況は様々です。

こんなときチョット配慮しておくといいのは、酒はタダ、でもサービスは別、という感覚です。

無料だぁ、タダだぁ、飲み放題だぁ、と嬉しがってカウンター越しに酒の要求ばかりしているのは「お里が知れる」というものです。

あくまでも周囲の空気を読んでから応じればよいと思いますが、一緒に参加している人がカウンターにチップを置いているようであれば、(そういう人が多数派であれば)チップを置いてみましょう。

ふと横を見ると、チップを入れるためのグラスが置かれていることもあります。

 

Tip_Example.jpgグラスなど無くても、世間慣れしているアメリカ人が置いていった1ドル札が無造作にカウンターに残されていることもあります。

ちょっと気の利いたアメリカ人たちは、タダ酒飲んだとしてもサービスしてくれたバーテンさん達にはチップを残していくんですね。 大人の「お作法」の一種です。

チップが習慣になっているアメリカでは、こうしたサービス業に就労している人達の基本給は
極めて低い水準です。
 あとは「あなたのプロとしてのサービス精神を認めてもらい、チップで収入を得なさい」という厳しい規範があるからです。

今、1ドル107円くらいですね。 

想像してみてください。 日本のバーでカウンターに100円玉置いて「バーテンさんへの感謝の気持ち」と言ったら・・・

旅館に泊まって、布団を上げにきてくれた仲居さんに、200円ぐらいあげたら・・・

「馬鹿にしとんのかぁ、ワレぇっ!」・・・ですよねぇ。 

でもアメリカはOKなんです。 それがチップという文化なんです。 

 

学生の貧乏旅行ならいざ知らず、大人のビジネスパーソンの一人としてこの国で過ごす以上、

スマートにチップを置いていく「お作法」は身につけておいた方がよいと思います。

 

確かにチップ制度を認めない国の人もいます。 

僕の友人の香港系カナダ人はホテルの部屋に一切チップを置きません。 「だって彼らの仕事だろ」と。  そりゃそうんなだけどねぇ。。。

 

そういう人でも、レストラン、飲み屋でのチップからは逃れられませんね。

ここでチップの支払いを拒否するには「相当の理由」が必要です。

もし、チップの支払い無しに清算を済ませようとしようものなら、ウエイター、ウエイトレスは真顔で詰問してきますよ。

「何か落ち度があったのでしょうか?」と。

以前、シンシナティ近くのレストランで食事が出てくるまで30分近くかかったので、かなり頭に来て、

「えーい、チップは5%で十分だぁ(怒)」と、その金額を書き込んだのですが、

ウエイターが抗議に来て、「料理が遅れたのは厨房の責任。私はシェフに督促したし、

貴方へのサービスは果たしていた。このチップは納得できない。」と・・・  

アメリカの文化を痛感する瞬間ですねぇ。

支配人とか呼んで5%で押し通すこともできたのでしょうが、そのウエイターのプロ根性に負けて

15%を支払った次第・・・。 そんなエピソードをいつも思い出します。

 

普通は料理、飲み物の合計金額の15%~20%くらいがチップになります。

例えば仕事仲間やお客さんと10人くらいの食事会になって、総計700ドルくらいになったとしますよね。

すると15%でも105ドル。 11,000円超えますね。 

「おいおい、チップで一万円かよ~」という感覚になるかもしれませんが、そうなんです。

良いレストランで素晴らしいサービスを受けたなぁ、と思ったら一万円の食事に対して2000円がチップになるんです。 

それがサービス業社会アメリカの規範なんですね。 

郷に入っては郷に従え、と。

 

レストランでチップ支払い時のヒントです

1) "Check please..." と清算を頼んだら、テーブルに運ばれた伝票をよく見て見ましょう。

 観光地などでは、チップの習慣が無い国からの訪問者があることを想定してサービス料込み」の清算にしている場合があります。

それでも厚かましく伝票には 

TOTAL: ~~~   

TAX : ~~~ (消費税。州によって違います)

GRATUITY:  (チップのことです)

と、明記されているので、サービス料は別かと錯覚して GRATUITY 欄にチップを書き込んでしまわない様に。

不明だったら、"Tip is saparate, right?" とか (Total 金額を指して) "Is this with tip?" と遠慮なく聞いてみるといいです。

 

2)さて、金額ですが。 対象となるのは、料理と飲み物の合計値です。

消費税を加えた金額ではありません。 

消費税・飲食税は州によってかなり違いますが高いところでは10%を越えるところもあります。 

また消費税は商品によってもかなり違いますので、訪問先の消費税については情報を仕入れておきましょうね。

(例えば食品(外食ではなくて台所で料理する食材のことです)や衣料に対しての税率は低く設定されているとか)

厳密に15%、あるいは20%(いいレストランで素晴らしいサービス受けたなぁというケース)を厳密に計算したい方は、こちらの換算表をご利用ください。

↓ ↓ ↓ ↓

TIPTABLE.pdf

このシートを印刷して外枠から切り抜いた後、Check $24.00 の下にところあたりで二つ折にすると丁度クレジットカード大の大きさになりますので、財布に入れておくと便利です。 (100ドル以上のケースでは分けて足し算してください)

20%は高すぎるけど、15%より少し多めに支払ってあげたいという時は、消費税が加算された額に15%を適用してあげてはいかがでしょう?

それから素早くチップ額を計算する裏技として・・・

消費税・飲食税が8%を越えるロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコなどでは、

伝票に記載されている TAX の金額の2倍を払っておけばまず問題ないでしょう ⇒ 8% × 2 で

16%以上。

税率がこの近辺にある都市の場合は、この計算が一番てっとり早いと思います。

 

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